「任意整理」であなたの借金が減る!? 来月利息を払わなくてすむ!?
「任意整理を頼んだら、今月の返済額が減った!」
「来月、再来月、来年の利息も払わなくて良くなった!」
ときいて、それでもまだ「債務整理なんて良くわからないし・・・」なんていえますか?
借金で困っている人が利用できる債務整理に、「任意整理」というものがあります。
「債務整理」なんていうとだいそれたことをしているように思うかもしれませんが、じつは「任意整理」は借金で困っている人にとってとても使いやすくて心強い手続きなのです。
実際の手続きは弁護士や行政書士といった専門の職業の人に任せることが多いのであまり深い知識がなくても良いのですが、任意整理についてなにも知らないとそもそも相談のしようもありませんよね。
そこで今回は、「任意整理ってなんなの?」「任意整理をするとどんな良いことがあるの?」といったことを説明していきましょう。
借金が減るなんて、都合の良い交渉が本当にできるの?
「任意整理」のことを簡単に説明すると、「お金を貸してくれている金融会社の人と交渉して、あなたが返済できる現実的な金額まで借金を減らしてもらったり、返済方法を分割してもらったりすること」になります。
小難しいことをいうと、「お金を借りたときまでさかのぼって利息制限法の上限金利で利息の計算をしなおし、返済総額を圧縮することで元金の返済を優先させる。その際、確実に返済できるように返済の分割や将来的な利息のカットといった条件もついでにお願いする」ということです。
良くわかりませんよね。
ようするに、「利息があると返済できないので、なんとか元金だけ返済させてくれませんか」といった交渉をするわけです。
お金を借りた相手にそんな交渉ごとをするなんてありえない、と思う人もいますよね。
お金を貸している金融会社の人からすれば、来月以降の利息をなしにしてあげたり返済を待ってあげたりするのはものすごく損な選択です。
そんな彼らが、果たして「任意整理」を受け入れてくれるのか?
じつは、任意整理が成り立つのはきちんとした理由があります。
こまかい事情はまた複雑なので省略していきますが、基本的にお金を貸している側にとって一番困るのは「最初に貸した元金すら返ってこない」ことなのです。
利息は金融会社のもうけになりますが、例えば100万円貸して、これまで30万円の元金と10万円の利息というもうけを返済してもらっている場合。
ここで自己破産されたり夜逃げをされたりして70万円の元金が戻ってこない、となると、もうかるどころか会社は最低でも60万円の損をしてしまいますよね。
ただ、元金だけでも回収できれば、金融会社も大損はしません。
だからこそ、「多少利息をカットしても、借金額を減らしても、確実に元金を返してくれる」ほうがありがたいのです。
金融会社にも交渉に乗る価値があるので、任意整理がなりたつわけです。
任意整理は使いやすい!
任意整理は、使いやすいです。
あくまでも話し合いなので、自己破産などのように裁判所をとおす必要がないこと。
手続きは弁護士や行政書士といったプロにお願いすれば良いので、あなた自身の手間や面倒がほとんどないこと。
交渉がはじまると、そのあいだは借金の返済や督促が一時的にストップすることなどなどの理由があるため、非常に便利なのです。
ただ、任意整理にもメリットやデメリットは存在します。
任意整理のメリットが知りたい!
任意整理にはさまざまなメリットがあります。
デメリットはあとで触れるとして、ざっと箇条書きで並べてみましょう。
- お金を借りたときまでさかのぼって金利の計算をしなおすため、借金が減る
- 交渉の結果、未払いの利息や来月以降の利息、遅延損害金なども「なし」にしてもらえることが多い
- 任意整理は弁護士や行政書士と金融会社とのあいだで行われる話しあいなので、こっそり完結できる。自己破産のように官報に名前がのったり、財産を処分しなければならなかったり、家族に知られたりする可能性は低い
- 自分の整理したい借金だけ任意整理することができるので、例えば消費者金融からの借金は任意整理しつつ、車のローンは支払いつづける、なんてことも可能
といったものですね。
任意整理のデメリットってなに?
つづいて、任意整理のデメリットを紹介します。
- 任意整理は、「利息が厳しいから、せめて元本だけの返済にしてくれませんか」という交渉なので、借金が減ることはあっても自己破産のようにゼロになることはない
- 信用情報機関にはあなたが任意整理をした記録が残るので、新しく借金したりローンを申し込んだり、クレジットカードをつくったりできなくなる(いわゆるブラックリスト入りする)
- あくまでも相手会社との交渉ごとなので、確実にうまくいくとは限らない
- 弁護士や行政書士にも得意不得意があるので、ある程度実力や向き不向きを見極めて依頼しなくてはならない
- ある程度返済のあてがないと、交渉のしようがないので手続きを利用できない
です。
任意整理はとても手軽で心強い借金の整理法です。
一度、専門家に相談してみてはいかがでしょう。