書類の準備はお早めに!自己破産に必要な提出書類を確認しよう!

自己破産はとっても手間のかかる手続きです。

ちょっと裁判所の窓口にいって、「自己破産したいんですけど」といっても手続きはできません。

だからこそ、事前準備、とくに提出書類の準備が大切です。

今回は、自己破産をするさいに必要な書類と、書類とつくるうえで気をつけておきたいポイントをご紹介します。

自己破産の必要書類はとにかくたくさん!基本は弁護士の指示に従おう!

自己破産の申し立てに必要な書類は、ものすごく種類が多いです。

自分ですべてを準備するのは大変ですし、書類にミスがあれば当然手続きは失敗します。

そこでおすすめしたいのが、弁護士を頼ること。

弁護士に依頼していれば、「○○がわかるものはありますか?」といったふうに具体的に指示をだしてもらえます。

弁護士のいうとおりに書類を準備していれば、書類上のミスで手続きが終わってしまうことはまずありません。

自己破産の申し立てをするために、必要な書類

じつは、自己破産の申し立てに必要な書類は「個人再生手続き」で必要になる書類とほとんどおなじです。

おおよその書類は「抜かりなく事前準備を!個人再生に必要な提出書類のまとめ」で説明しているので、ここではざっくりと紹介だけしておきます。

あなたが自己破産をするときに必要になる書類は、

  • 申し立て書類
  • 住民票のうつし
  • 弁護士への委任状
  • 陳述書
  • 債権者一覧表
  • 財産・資産の目録
  • 通帳や家計簿など、日常の経済状態がわかるもの

など。

このほか、申し立てをする裁判所によって、あなたの状態によって必要書類はかわります。

また、裁判所に支払う予納金や切手代などのお金も必要です。

積極的に動くべき!自分で用意すべき書類とは

今回あなたに一番知ってもらいたいのが、「準備に積極的に関わるべき書類」の存在です。

弁護士に依頼をしていれば、必要書類の準備や書類の書式でてまどることはそうありません。

ただ、書類のなかには弁護士にいわれるがままに用意するよりも、自分で用意したほうがスムーズにいく書類もあるのです。

紹介するのは、

  • 陳述書
  • 家計簿
  • 過去2年ぶんのお金の動きがわかる、通帳
  • 退職金計算書

の4種類です。

陳述書

あなたの申し立てを受けた裁判所があなたの免責を考えるにあたって、「どうして借金をすることになったのか」「なぜ借金を返済することができなくなってしまったのか」は、とても重要な判断材料です。

人一人が借金をして返せなくなってしまうという大きな事実には、必ず原因やストーリーがひそんでいます。

ただ、「人それぞれの事情」はあなたが自分で裁判所に伝えなければ絶対にわからないことですし、裁判所も個別に調べるわけにはいきません。

だからこそ、「収入や支出などがわかる具体的かつ客観的なデータ」と「本人の意見にもとづいた、あなた個人の借金の事情」をまとめた「陳述書」が必要なのです。

弁護士があなたの話を聞いて書類を用意する場合は「報告書」という名前になりますが、どのみちあなた自身のことなので、うそいつわりなくわかりやすいデータや資料を弁護士に渡さなければなりません。

できるだけ内容を吟味すべき書類なので、積極的に準備に参加したほうがいい、というわけです。

家計簿

自己破産をするにあたって、家計簿も必要です。

申し立てをするまえ、1ヶ月から3ヶ月くらいの期間どんなふうに生活しているかがわかる資料があれば、「免責をして差し押さえをしても、生活していけるのか」を判断できるからです。

こればかりは自分で用意するしかないので、すくなくとも弁護士に依頼をしてからはすぐに家計簿をつけましょう。

過去2年ぶんのお金の動きがわかる、通帳

家計簿は自分でつくるものなので、ごまかすことも可能です。

そこで、あなたの家計におけるお金の動きを客観的に証明できる資料として、過去2年ぶんの通帳を用意します。

過去2年間ですこしでもお金の動きがあった通帳は、銀行のものでも郵便局のものでも最後まで記帳して繰りこしたふるい通帳でも、すべて手元に集めましょう。

退職金計算書

自己破産では、場合によって退職金も差し押さえの対象としてみなします。

なので、退職金があるかどうかに関わらず、あなたが働いている会社に「いま退職したら退職金はでるのか。いくらでるのか」がわかる「退職金計算書」という書類をつくってもらわなければなりません。

退職金があるかどうかを確認せずに申し立てをすると、「退職金を隠し、うそをついて手続きした」ことになって免責が得られないので、要注意です。

自分で申し立てをするときは、より多くの書類が必要に!?

あなたが自分で自己破産の申し立てを行った場合、弁護士に頼むよりも多くの書類が必要になります。

どうしてかというと、あなたが用意する資料には「弁護士が一度チェックした」という客観性がないからです。

書類の用意は、時間をかけて迅速に!

書類にミスがあると手続きは進みませんが、かといって書類の準備にいつまでも時間をかけても仕方がありません。

スムーズに申し立てに進めるよう、必要書類は弁護士に相談しながら効率よく用意していきましょう。